木製看板への想い

44歳,起業。
未経験からの木製看板作り

1000人以上のお客様に助けられ今があります。本当に感謝しています。

こんにちは工房七瀬です。わたしは倉敷の田舎町で育ちました。2004年にインターネット起業し木製看板の工房を始めました。前職は電話関係の工事人。全く畑違いな職業からの起業です。

木製看板を作っている人やネットで商売している人が周りにいなかったので教えてもらうことも聞くこともできません。だから板選びから文字の彫り方、塗り方、ホームページの作り方まで、試行錯誤の連続。独学です。今もまだまだ勉強中です。起業当初は飯が食えませんでした。

でも。その気になればできるもんですね!

上の写真は起業当初の工房です。軽トラックの荷台を改造した移動工房。アパート前。ガレージで作業をしていました。

人に助けられ今があります。本当に感謝しています。

わたしの師匠です

戦前に作られたという木製看板です。わたしの師匠です。インターネットで購入。この一枚の古い木製看板からカマボコ彫り、薬研彫り。文字の塗装など、いろいろ研究でき学ぶことができました。文字はどうやって塗装しているんだろう?と思い塗装を剥がしてみました。

文字を彫って、すぐ黒色を塗っているのではなく、なにか下地を付けていることがわかりました。その当時の材料で考えられるのは「とのこ」と「漆」かなと想像。なるほど、なるほど、こんなふうに彫って塗ればいいのか。実際にやってみるのですがなかなかうまくいきません。いろいろ試し七瀬流にアレンジして今の木製看板製作に至っています。

木製看板材料へのこだわり

木製看板の材料はケヤキ材ヒノキ材を主に使用しています。国産材料を使います。

国産ケヤキ材・ヒノキ材を使用する理由

ケヤキ材、ヒノキ材は昔も今も多くの神社仏閣に使われ耐久性のある木です。

世界最古の木造建築。1400年の歴史がある奈良の法隆寺はヒノキ材。京都、清水寺の舞台柱はケヤキ材。舞台はヒノキ材を使っています。「ヒノキ舞台」の語源はここからだそうです。

いくら耐久性がある木でもヒビが入ったり割れたり反ったりします。木は天然の素材だからです。それも天然素材ならではの味わいと思っていただければ幸いです。

木製看板は古くなったとしても修復ができます。(できない場合もあります)

木製看板の文字彫刻

木製看板の文字はノミと彫刻刀で彫刻しています。得意な彫り技法は薬研彫りと布袋彫り。

小さな文字を彫るときは薬研彫りで彫っています。薬研彫りはV字に彫り込むのですが左右対称のV字ではなく文字によって彫りの深さや角度を変えています。

大き目の文字を彫るのは布袋彫り。通称カマボコ彫り、額彫りと呼ばれている彫りかたです。布袋彫りは七福神の布袋さんのおなかのように文字がふっくらして見えます。光の当たり方で彫った文字が浮き出て見える彫り方です。

習字でいわれる「起筆」「送筆」「収筆」ハネ、トメ、ハライなど彫りの深さと角度を変え彫刻します。屋外で目線より上に木製看板が取り付く場合は文字の横部と下部を少しだけ鈍角浅目に彫っています。理由は、彫り文字が力強く浮き出て見えると思うから。また、上から降ってくる雨が彫った文字部分にたまらず流れやすくなると思うからです。

書家さんが描く書を彫らせていただくことも多いのですが、半紙の裏から書を見ると力を入れたところなどがよくわかります。力が入っているところは深く彫るよう心がけています。

文字塗り

文字彫りが終わると塗りです。文字をきれいに彫りさらによくなるかどうかは塗り次第といっても過言ではありません。

文字塗りは下塗り・中塗り・上塗り・仕上げ塗りの4工程です。
下塗り⇒一晩乾燥⇒研磨水砥ぎ
中塗り⇒一晩乾燥⇒研磨水砥ぎ
上塗り⇒一日乾燥⇒研磨水砥ぎ
仕上げ塗り⇒一日乾燥⇒研磨水砥ぎ⇒仕上げ塗り

塗りの塗料はカシュー塗料を主に使っています。カシュー塗料は専用の薄め液で薄めて使います。夏や冬、温度によって塗料の薄める比率を変えています。

こんな感じに仕上がります。

これは何年も前の作品です。今はもっともっとうまくなっていると思います。

youtube動画 提案から完成までの製作記

音楽BGMが流れます。ボリュームに気を付けてください。

1000人以上のお客様に助けられ今があります。本当に感謝しています。

できることを精一杯やらせていただきます。

〒711-0911 岡山県倉敷市児島小川9丁目7-26
木製看板工房七瀬 TEL 086-474-6126