木製看板の作り方・製作手順

木製看板を作りたい方は続きをご覧ください。

木製看板の製作工房七瀬です。
全国の会社や寺院、大学、国の機関などへ納品しています

このページでわかること。
屋外木製看板の作り方製作手順

完成までの過程をご紹介

  1. 屋外木製看板に適している木の種類
  2. 原稿作り
  3. 文字彫刻
  4. 文字塗装
  5. マスキング外し
  6. 完成

それでは最後までご覧ください。

木製看板材料選び

木製看板の材料って何を使えばいいの?って困っていませんか。

ひと言に木といってもいろんな種類があります
屋外看板に向いている木の種類はケヤキ、ヒノキ、スギ、サクラ、クスなどです

このページは、ケヤキ材を使った屋外木製看板の作り方を掲載しています

木板6面へ保護塗装

ケヤキ板を研磨加工後、木材を保護するために木板全面、6面へ木材保護塗料を塗装

保護塗装をしっかりし、メンテナンスを定期的にすることによって、木製看板を長持ちさせることが可能です。

↓特に木口(こぐち)は念入りに保護塗料を浸透させる。

ケヤキ板の木口

使う保護塗料は、木の板内部へ浸透する保護塗料

木の内部へ浸透する塗料は、はがれる可能性は少ない。なので浸透性の保護塗料を使う。

保護塗装は、2回以上の塗装

1回塗り終わり、4時間以上乾燥、その後2回目3回目の塗装で完全乾燥は24時間以上

保護塗装は、2回以上の塗装

マスキング・原稿合わせ・下書き

直接木の板へ下書きする方法もありますが当工房は、木の板にマスキングテープを貼る方法でやっています。

なぜマスキングテープを貼るかというと

文字を彫っているときの彫カスで板を傷つけたり、
文字の塗装をしているとき、塗料がこぼれ、板が汚れる可能性があります。

もし塗料がこぼれても、マスキングテープをしていると、大きなトラブルは避けれます。

だからマスキングテープを貼る方法でやっています。

余談ですが、昔の看板彫刻師は原稿になる和紙へ文字を描き、
板の上へ和紙原稿を、ふのりで貼り付け、文字を彫刻していたそうです

当工房ではニチバンのマスキングテープ を使います。

剥がす時も跡が残らず安心して塗装できるマスキングテープです。

下の動画はマスキングから下書きまでの手順

下書きに使っているボールペンは赤色です。

原稿を黒色インクでプリントアウトしているので、どこまで書いたかがわかりやすくするため
赤色のボールペンを使っています。

木製看板の文字彫刻

木製看板の作り方。次の工程は文字の彫刻です。

彫刻刀で彫る布袋彫り。
通称かまぼこ彫りという彫り方で、文字中央部分がふっくら膨らんで見えるように彫ります。

木製看板の文字彫刻

少しわかりにくい動画ですが参考にしてください。

彫った文字を塗る

板全体は木目がしっかり出て、文字部分は木目が見えないそのメリハリが良いと思うので、その方法でやっています。

下はメリハリがある仕上げ塗り後の画像

看板文字塗装

彫った文字を下塗り、中塗り、上塗りへと進め文字塗装完了

下塗り中塗り

文字彫刻後、直には仕上げ塗料は塗らない

下塗りは彫文字の目止めをするのが目的

目止めがしっかりできていると、彫り文字部分以外の板へのにじみがない。

中塗り

中塗りは、彫った部分を平らにするのが目的

なるべく凸凹が無いよう文字を彫っているが、少し凸凹する。
凸凹は手で触ってもわからない程度

文字彫刻部分を平にする中塗りはサフェイサーやプラサフなど。

下塗り後、中塗り後、ペーパーでやする。

上塗り仕上げ塗り

彫り文字の上塗りは2回から3回で仕上げる

マスキングを外す

木製看板文字塗装上塗り

下動画はマスキングを外す様子

塗り完了、塗料乾燥後マスキングを外す。

板と彫った文字のキワがビジっとシャープになっています。
際立つという言葉があるがそのような感じ

おおまかな説明ですが、以上が屋外木製看板が出来上がるまでの作業工程でした。