屋外の木製看板には「どんな種類の木がいいんだろう」って迷ったことはありませんか?
このページは屋外木製看板に適した木の種類のことを書いています。
だから屋外木製看板に適した木の種類がわかります。
適材適所
適材適所という言葉があるように使う場所や目的で適する木は違ってきます。
例えば、楽器や漆器に使う木、住宅の内装建材や外装建材。また看板に適した木となると種類が限られてきます。
「屋外木製看板に適した木はこれ」「この木でなくてはダメ」とはひとことで言いきれません。ただ屋内へ取り付ける場合と屋外へ取り付ける場合では、そもそも取り付ける環境が違います。
屋内へ取り付けのの場合はほとんどの木の種類が大丈夫です。
屋外木製看板の条件
屋外木製看板は日光や紫外線・雨やほこり・気候の寒暖差などを直接受けます。これらに耐えることができる条件の材が必要です。
屋外木製看板に適した材
ベテラン大工さんに聞いたり、本で調べたり、工房七瀬でも実際に試した結果。
屋外へ取り付ける木製看板に適している樹種はケヤキ、ヒノキ、スギ、クス。
ケヤキ、ヒノキ、スギ、クスが向いている理由
日本書紀にはこう書かれています。
「スギとクスノキは舟に、ヒノキは宮殿に」
木造船に使うくらいですからスギとクスノキは水に強いです。
ヒノキ材は現代でもヒノキ風呂に使われていますから水に強いです。
なぜケヤキ材が向いているか。
ケヤキ材は古い時代から現代でも神社仏閣にも多く使われていますから。
なので、屋外看板に適した樹種はケヤキ、ヒノキ、スギ、クスです。
工房七瀬は天然乾燥した国産のケヤキ材ヒノキ材を主に使っています。
ケヤキ材とヒノキ材に特徴は下記。
欅(ケヤキ)材
- ケヤキ材は屋外に強い材として、古くから神社仏閣などに使われてます。
- 京都の清水寺。舞台の柱がケヤキ材を使っています。
ケヤキ板の特徴

ケヤキ板の特徴は木目がはっきりしていて重厚感があります。
ケヤキはニレ科の落葉広葉樹です。
呼び名の由来は「けだかき(気高き)木」「けやけき(きわだった)木」などといわれ、強靭な強木(つよき)であることから、平安時代ごろには「槻(つき)」とも呼ばれていたそうです。
寺社の境内などに植えられて御神木として崇められているものも多くあり、材質は堅牢で粘りがあるため寺社仏閣建築などで多く使われています。
高級建材としても知られる日本を代表する銘木です。
サイズが小さくてもズシっと重みがあり、針葉樹のヒノキやスギと比べると重く硬いです。
工房七瀬の木製看板作りでは1番の良材です。
ヒノキ板
ヒノキ材も屋外に強い材として古くから神社仏閣などに使われてます。
世界最古の木造建築、奈良の法隆寺はヒノキ材で作られています。
ヒノキ材の特徴

ヒノキ材はケヤキに比べると柔らかく軽量の材です。伐採後、木を切ってから長年強度があります。
ヒノキ材は幅広ものが少ない材です。
ヒノキは良い香りがします。数年経っていても、削ったり彫ったりすると神々しい香りがします。個人の意見です、スミマセン。ヒノキは耐久性や保存性が世界最高レベルといわれています。
「ひのき」という名の由来を調べると2つの説がありました。
「火の木」の意味で、古代に火おこしに使われたという説。それから、尊く最高のものを表す「日」をとって「日の木」という説もあります。
まとめ
屋外の木製看板は日光・雨・気候の寒暖差などがあり、それらに耐えることができるケヤキ、ヒノキ、スギ、クスが適しています。
工房七瀬は天然乾燥したケヤキ材とヒノキ材を主に使用しています。
ケヤキ材とヒノキ材は、どちらも日本を代表する木材です。
だから看板の材料についても、安心してください。
工房七瀬の材料の仕入先はこちらです。
創業60年の老舗銘木店様。プロの目利きで選ばれた材はさすがです。