木製看板の作り方-屋外編-工房七瀬流

木製看板の作り方を知りたい人のためのページ

木製看板を作りたいけど、何から始めていいのかわからない。
文字の彫りかたは?塗装は?

板の選びかた、原稿作り・文字彫刻・文字塗装など
多くの工程を経てできあがる、木製看板の作り方の流れがわかります。

  • 初めまして。当工房は職人歴20年の手彫り彫刻看板工房です。
  • 日本全国の会社や寺院、大学や国の機関などに最適な、
    木製看板を作り、1,000台以上納品しています。
  • 木製看板の作り方ことで、お困りでしたら、あなたのお力になれます。

木製看板材料選び

木といってもいろんな種類があります。

屋外看板に向いている樹種はケヤキ、ヒノキ、スギ、サクラ、クスなどがあります。
当工房はケヤキ材ヒノキ材を主に使います。

このページでは、ケヤキ材を使った屋外木製看板の作り方を掲載しています。

木板6面へ保護塗装

ケヤキ板を研磨加工後、木材を保護するために木板全面、
6面へ木材保護塗料を塗装します。

保護塗装をしっかりしておけば、長持ちさせることができます。

↓特に木口(こぐち)は念入りに板へ保護塗料を浸透させます。

ケヤキ板の木口

使う保護塗料は、木の板内部へ浸透する、水性の保護塗料です。

ニスを使わず、浸透性の保護塗料を使う理由

当初はニスを使っていたこともありました。
ニス仕上げにすると、下の看板のように看板表面のニスが、
ところどころ剝がれていく可能性があります。

だから、木の内部へ浸透する浸透性塗料を使っています。

ニスは表面をコーティングするもの。
大げさに言えば、サランラップで表面を覆うというイメージかな?
ラップがしわしわになり、剥がれていくと、きれいではないですよね。

屋外用の木製看板にはニスは不向きなので、浸透性の塗料を使います。
表面を覆うではなく、木の内部へ浸透だからはがれる可能性は少ない。

話を戻します。

保護塗装は、2回以上の塗装です。

1回塗り終わり、完全に乾燥させ
320番のサンドペーパーで軽くサンディングします。

なぜ乾燥後、サンディングするかというと、

1回目の塗料を吸い込んだ木の板表面は、少し毛羽立ちます。
手で触ると、塗装する前と比べ、少しザラザラしているのがわかります。

そのザラザラ、毛羽立ちを取るために、軽くサンディングします。

その後、2回目3回目の塗装をします。

マスキング・原稿合わせ・下書き

直接木の板へ下書きをする方法もありますが、
当工房は、木の板にマスキングテープを貼る方法でやっています。

なんでマスキングテープを貼るかというと。

文字を彫ったり、塗ったりしているときに、
手の油が看板へ付いたり、板が汚れる可能性があります。

そのトラブルを少しでも少なくするため、
マスキングテープを貼る方法でやっています。

余談ですが、
昔の看板彫刻師は原稿になる和紙へ文字を描き、
板の上へふのりで和紙原稿を貼り付け、文字を彫刻していたそうです。

当工房ではニチバンのマスキングテープ を使っています。
剥がす時も跡が残らず安心して塗装できるマスキングテープです。

木製看板の文字彫刻

木製看板 次の工程は文字の彫刻です。

彫刻刀で彫る布袋彫り。
通称かまぼこ彫りという彫り方で、文字の中央部分がふっくら膨らんで見えます

木星看板の文字彫刻

彫った文字を塗る

板全体は木目がしっかり出て、文字部分は木目が見えない。

そのメリハリが好きなので、その方法でやっています。

工房七瀬

彫った文字を下塗り、中塗り、上塗りと進めます。

文字を塗る塗料は主に自然乾燥のカシュー塗料を使っています。

下塗りをせずに超濃墨液で直に塗っても滲まず大丈夫ですが、
彫った文字の木目が残りやすいので木目をつぶす方法で塗装しています。

木星看板文字下塗中塗り

下塗り

下塗りは目止めをするのが目的です。

目止めがしっかりできていると、文字部分以外へのにじみがありません。

下塗り剤はカシュー下地を使っています。

中塗り

中塗りは、彫った部分を平らにするのが目的です。

なるべく凸凹が無いように文字を彫っているのですが、
どうしても少し凸凹します。

カシューサフェイサー を使っています。

下塗り後、中塗り後、ともに耐水ペーパーで水砥ぎしています。
水砥ぎペーパーの利点は、ほこりが出にくい。といったところです。

上塗り仕上げ塗り

彫り文字の上塗りは2回から3回。

カシュー黒を使っています。
カシュー黒には艶ありと艶消しがあります。

艶ありと艶消しを調合し3分ツヤ、5分ツヤなど、
お客さんの好みに合わせて調合し塗装します。

一回目の上塗り乾燥後に、耐水ペーパーを使い水砥ぎして
二回目の上塗り。その繰り返しで塗りが完了します。

マスキングを外します

木製看板文字塗装

塗り完了、塗料乾燥後マスキングを外します。

板と彫った文字のキワがシャープになります。

際立つという言葉がありますが、そんな感じです。

おおまかですが。以上が屋外木製看板が出来上がるまでの作業工程です。

追伸。
看板を壁面へ取り付ける際に、
壁面と看板との間に2mm程度の隙間を開け取り付けると長持ちします。

逆に、
壁面と木製看板を隙間なく密着させると、空気の流れが止まります。
風通しが悪くなり、腐朽しやすくなる可能性があります。

だから、少しの隙間があれば風通しがよくなり
腐朽しにくくなり、長持ちします。

木製看板のことでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。